僕たちの青春のアイコンが亡くなった。
闘病していたことも知らなかったし、まだまだこれから円熟した女優の道を歩んでいくはずだったのに、こんなに早く旅立ってしまうとは残念だ。
昨晩からシンシナティに出張で夕方戻ると、「スーちゃんの肉声聞いた?」と言われ、急いでYoutubeで聞いてみた。告別式で流された肉声を聞き胸にじーんとくるものがあった。
弱々しい声で、自分も闘病で大変なのに東日本大震災で被災した人々の事を案じ、闘病で負けてしまうかもしれないが、その時には天国で被災した人々の役に立つのが自分の務めと思っている事を淡々と語る。
生前から、色々とボランティアをしている事はニュース等で読んだ事があるが、感謝の気持ちをこれ程までに世の中に恩返ししたいと思う気持ちは大変立派である。
この告別式に感謝の意を表すための肉声テープ。もっと映画やドラマで女優を続けたかったというくだりがある。無念だと思う。僕たちももっともっと映画やドラマでスーちゃんを観たかった。
僕たちの青春のアイコンはいつまでも僕たちの思い出の中で生きていく。心の中ではもう復活しているよ。
田中好子、享年55歳。合掌。
スーちゃんの最後の言葉
こんにちは、田中好子です。きょうは3月29日、東日本大震災から2週間たちました。被災された皆様のことを思うと、心が破裂するような...、破裂するように痛み、ただただ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。わたしも、一生懸命病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。でもその時には、必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが、わたしの務めと思っています。
きょう、お集まりいただいている皆様にお礼を伝えたくて、このテープを託します。キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間、お世話になりました。幸せな幸せな人生でした。心の底から感謝してます。特に蘭さん、美樹さん、ありがとう。2人が大好きでした。映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった。お礼の言葉をいつまでも、いつまでも皆様に伝えたいのですが、息苦しくなってきました。いつの日か、妹・夏目雅子のように、支えてくださった皆様に、社会に少しでも恩返しができるように復活したいと思ってます。カズさん、よろしくね。その日までさよなら。
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